まどマギ スロット ルール

まどマギ スロット ルール

「全員大体評価は見終わったようだから発表するぞ、今期の最優秀班は問題への解決速度、および依頼人への貢献度、そして依頼の難易度、あと今配った班評価を加味して決定した、このクラスの最優秀班は」城島が一旦言葉を切って全員の反応を見る「清水率いる一班だ」城島の言葉とともに全員が静希達を注目する拍手とうらやましいぞという声が聞こえながら静希達は苦笑いする「よって一班は全員この後残ること、今度の終業式の後行われる交流会への軽い打ち合わせをするから帰宅しないように、成績に関しては以上、各自解散」号令とともに全員が立ち上がり大きく伸びをする今までの緊張感がどこへやら、学業から解放され学生ならではの会話が繰り出されるやれゲーセンに行こうだの、カラオケに行こうだのその中で静希達は苦笑いしながら顔を見合わせていた「どうすんのよ、優秀班になっちゃったわよ?」「面倒事の匂いがするぜ?主に静希の方から」「完全同意だよ、何で先生も止めないんだ、俺達選んだら面倒なことになるのわかってんのに」「他の班の成績があまり良くなかったのかな、それでしかたなく・・・とか?」こんな会話をするのも無理ない話である、何せ城島がとてもいい笑顔でこちらを眺めているのだその笑みがいったいどんな意味を持っているのか静希達にはまったくもって理解できない途中同級生達からの賛辞を受け取りながら最後まで残っていると、城島は教室の鍵を閉めて大きくため息をつく「面倒なことになったぞお前ら」城島の開口一番の台詞がこれであるもはや面倒事には慣れ始めている静希達からすればあぁやっぱりなという感じだ「今度は一体どんな面倒事です?お偉いさんが俺を引っ張りだそうとしたんですか?」「いや、お前たちが優秀班になったのはお前達の実力だ、それは誇っていい、良くやったと褒めてやりたいくらいだ」城島がやたらと静希達を持ち上げるこれ程城島がこの班を評価するのは珍しい、他の班がひどかったのかそれとも静希達が優秀だったのか、どちらにせよここから先を聞くのが怖くなってくる「でも先生、こいつが抱えてるもの考えると優秀班からは外した方がよかったんじゃないですか?明らかに面倒事の匂いが濃厚ですよ」「わかっているが、クラスの優秀班は私だけが決めるんじゃないんだ、他の教員とも決めるから私だけが反対しても意味ない・・・というか面倒事はそこじゃないんだ」そういって城島が取り出したのは件の国内交流会四つの能力専門学校の一年の優秀班が集って互いに親睦を深めるという内容だ参加資格は優秀班に所属している一年生、そして同じ活動をした補助二年生、そしてその引率教師と監査教員今回の場合静希、明利、鏡花、陽太、雪奈、熊田、城島、そして監査の先生が当てはまる「これだけですか?別に面倒なことは」「裏を見ろ、現状だけで参加が決まっているお偉いさんの名前の欄だ」眉をひそめて裏を見てみるとそこには見たことのない名前や階級がびっしりと埋め尽くされている日本の軍事、政治、学会、委員会これを見ただけで嫌気がさすのだが問題はそこだけではなかったそこにはイギリスの専門学校の連合委員会の会長や各幹部の名前まである「ちょ、先生、この交流会って日本だけが参加するんじゃないんですか?」「無論日本しか優秀班の選出はない、だがどういう気まぐれか向こうのお偉いさんが今年の一年に興味を持っちまったらしくてな・・・日本だけならまだばれても問題はそう起きないと思って気が楽だったんだが・・・これで心労が十倍くらい増したよ」以前海外交流でもとにかく悪魔と神格の存在が外部に漏れないように細心の注意を払っていたのだが、今回もそれが続くしかも今回はお偉いさん直々のご登場ときたもんだもしそんな場でメフィと邪薙の存在がばれた日には外交のカードにされかねない一介の学生としては最も避けたい事柄である十五の身空でそんな面倒事を背負い込むのは真っ平御免である「何か都合をつけてお休みするとかだめですかね?」「その場合正当な理由がなくてはな、風邪とかだと能力者が駆けつけて強制的に治療されて連行されるぞ」家族の誰かが亡くなったとか法事とか、公欠に当たるような理由がなくては難しい仮病も医療チームが駆けつけることを考えるとすぐに看破される「お前達はとにかく悪魔が外部に露見することだけは避けろ、万が一のことがあれば私もフォローする」「了解です、じゃ雪奈さん達にもこのこと伝えなきゃね」「そうだな、一応向こうの担任から通告はあるだろうが、お前達の口からも伝えてやれ、その方が喜ぶだろう」「よっしゃ、今日は打ち上げでもするか静希んちで」「はいはい、ピザでも取るか?それとも寿司か?」「ケーキも食べたいね、買ってこなきゃ」面倒事の話は一時忘れ、今はクラスで最も優秀な班と認められた事を喜ぶ面倒事の話は打ち上げの後でもいいだろう全員でまずは二年生のクラスへと向かった

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「すいません、深山雪奈先輩と熊田春臣先輩はいますか?」鏡花が代表して二年B組の内部に顔を出すと、すぐに雪奈と熊田が気付いたのか嬉しそうに近付いてくる他の生徒は何人か数える程度しかいない「もしかして待ってたのか?」「もちろん、来ることはわかってたからね」付き合いの長さからか、それとも城島からここに向かわされることをあらかじめ知らされていたのか、どちらにせよすれ違いにならず良かった「優秀班になったんだって?おめでとう!私らとしても鼻が高いよ」「まったくたいしたものだ、自慢にさせてもらおう」二年生からの称賛に静希達は照れながら恥ずかしそうにお互い視線を合わせていた「それでこれから打ち上げでもしようと思うんですけど、一緒にどうです?」「それは構わないが、一緒でいいのか?二年がいると少し肩身が狭いんじゃないか?」「なに言ってんすか、先輩らいなかったら俺ら優秀班になる前にお陀仏になってたかもしれないっすよ、いてくれなきゃ」多少気を使ったつもりなのだろうが、熊田の提案は全員に却下される実際二年生がいなければ今までの実習はほとんど完遂することはできなかっただろうそう考えるとこの最優秀班は二年を含めた全員の功績と言っていい「そんじゃ行こう、会場は俺んち、あいつらも出れるし、会場にはもってこいでしょ」「静んち行くならいろいろ買おうよ!ピザとか、フライドチキンとか!」「はいはい、帰りに買ってこう」全員で移動しながら静希のマンションに向かう前にいくつかの店によって食べ物やドリンクを大量に買いだしていく全員が持つ料理を大きなテーブルに並べていく和風洋風関係なしにそれぞれ食べたいものを並べたせいでテーブルの上が阿鼻叫喚の様相を醸し出している「全員飲み物いきわたった?」「オッケーだ」全員にドリンクを配ったところで班長の鏡花がドリンク片手に立ちあがる「えー、では我らが一班、最優秀班決定を祝して!乾杯!」「「「「「乾杯!」」」」」グラスを合わせて全員が食事にくらいついていく「いやぁ、めでたいねえ、実習中はほんとこの班どうなるのかと心配だったけど」「まぁ世は事もなし、無事に済んで何よりだ」「ほんとよね、シズキ達が優秀だなんて他の班はどんなのだったのかしら」「何にせよめでたい席だ、今日ばかりは無礼講としよう」「ほんとに?じゃあその頭思う様撫でさせてもらうわよ!」「鏡花様、飲み物がこぼれてしまいますよ、マスター空いたお皿お下げいたします」「悪いな、あ!陽太てめえ!それとっといたのに!」「さっさと食わないお前が悪い、食は早いもの勝ちなんだよ」「あ、あの静希君私の分あげるよ?」和気あいあいと食事を楽しみながら会話は弾み、やがて会話の内容は静希達の成績へと向いていた「んん、悪くはないんだけど、手札が決定打に欠けるよね、とんでもない方法は思いつくけど、何というか爆発力がないというか、突破力が足りないというか」「五十嵐の場合、力押しより機転で何とかするタイプだ、元よりそういった強引さは苦手分野だろう」「そういうのは陽太に任せるよ、俺はこれからも司令塔ポジションにいさせてもらうって」静希の成績を注視していた二年二人は唸りながら視線の先を陽太の成績に移す「こりゃ典型的な近接バカの評価だ、分かりやすいったらないね」「昔の深山の評価に似ているな、能力が強力な分多少頭脳が削れてる感は否めないが」「いいんすよ俺は、考えずに突っ込む!真正面からぶっ壊す!男の美学です」陽太に関してはすでに考えることを放棄しているためにどうしようもないのだが、これで頭まで使おうものなら知恵熱を出してしまうだろう次に見たのは鏡花の成績「見事だね、非の打ちどころなしってところか」「だが他の三人に比べて精神安定が低いな、こればかりは実戦で鍛えるしかないからなんとも言い難いが」「実際メフィが出てきたときなんてガタガタでしたから、あんなの出てきて立ち向かえる二人が異常なんですよ」異常といわれた静希と陽太は視線を合わせて疑問符を飛ばす「そんなに変か?俺ら」「変なことをしてるつもりはないんだがな、あの場合倒すことより時間稼ぎが目的だったし」「シズキ、いいこと教えてあげる、悪魔相手に時間稼ぎってすごい自殺行為なのよ?」へーそうなのかと特に興味もなさそうに流すと雪奈の視線は明利の成績表に向かう「明ちゃんのはなんというか安定してるね」「そうだな、能力的にはバランスがいい・・・身体能力が低いのが難点だが」「ま、毎日ランニングは続けてるんですよ?少しは体力ついたと思うんですけど・・・」能力の応用力もありその使用用途も的確、状況に応じて集中も確実に行えるだが確かに体力のなさは酷評されても仕方ないレベルだ「そういえば毎朝静希と走ってるの?ずっと?」「うん、雨の日とかはさすがに走れないけどね」「ふーん」「な、なに?」「いや何も~?」ニヤニヤと笑みを浮かべながら鏡花は飲み物をちびちびと口の中に入れていくどうにも明利は居心地悪そうにしていた

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「そうだ、雪姉たちの成績表も見せてくれよ」「えぇ!?わ、私達はいいって、今日は静達が主役じゃないか」「たいしたことは書かれていないぞ?それでもいいなら」静希達は全員首を縦に振り熊田の能力成績表を受け取る実習の個人成績としては以下の通り『能力使用適正』S『対応力』A『思考力』B『意外性』D『精神安定性』A『連携・協力性』Aその評価に全員がおぉふとなんとも言い難い反応を示す「なんというか、意外性がないってことはわかりました」「だから言っただろう、特にたいしたことはないと」備考欄には『サポートに関しては定評がある、だがチームを引っ張っていく程ではなく裏方に徹する節がある、もっと積極的に行動するとよし』と書かれている「確かに先輩はあんまり表立って行動しませんよね」「当たり前だ、五十嵐と同じで隠密行動の方が得意でな、あまり表立って行動するのは得意じゃないんだ」静希も前衛として前に出るようなタイプではない、そして敵に姿を捕捉されることもあまりいい状況とは言い難いどうやら熊田と静希は似た系統のようだった「さて雪奈さんのは?」「い、いや私のはいいって、そんな面白いものでも」「これだ」「あぁぁあぁあ!やめろぉぉぉ!」熊田の裏切りにより一年生の元に渡された雪奈の実習の個人成績は以下の通り『能力使用適正』B『対応力』A『思考力』D『意外性』B『精神安定性』S『連携・協力性』S全体的に陽太よりも評価が高い、そこら辺はやはり先輩としての経験の差だろうか「前衛としてはいい成績なんじゃないの?何であんなに嫌がって」「いや鏡花、備考欄見てみろ」静希に言われて備考欄を見てみるとそこにはこう記されている『戦闘能力は非常に高いのだが一度スイッチが入ると止めるのに苦労する戦闘狂、もう少し落ち着きを持って行動するようにすると有り難い、実習先での周辺住人からの印象もあまりよくないようだ』その内容に静希達は全員雪奈を見る「な、なんだよ!しょうがないじゃないか!こう血を見るとテンションあがっちゃうんだからさ!」「いや、まぁ・・・うん」雪奈のこの評価は半分は仕方ないものだと思う、なにせ彼女は刃物がなくては能力を使えない、実習には常に刃物を所持しているそんな人間が周辺住人の評判が良いはずがないだからこそ戦闘狂という部分が若干気になるのだ長い付き合いの静希、陽太、明利だって雪奈の戦闘を何度も見たことがあるわけではない特に彼女が高校に入ってからはほとんど見ていないと言ってもいいだろう彼女がどんな実習でどんな戦いをしたのかを見ていない彼らとしては、この年上のお姉さんがどんな殺戮の限りを尽くしたのか興味はあるのだが、聞くのは少し怖かった「もー・・・だから見せたくなかったんだよ、皆変な目で見てくるし」成績をとり返しながら雪奈はしょぼくれてしまうどうやら自分の見てほしくない部分を見られてしまったようだった「ちょっと意外かも、面倒見のいいお姉さんってイメージあったから」「鏡花ちゃんは見る目があるよ!私は面倒見のいいお姉さんなのさ!こんな評価は皆を惑わす悪魔の甘言なのだよ!」「昔から雪さんは変わってないけどな、特に能力使ってる時ってオンオフ激しいし」「あぁ確かに、手加減する時と殺す時で結構変わるよな」「ちょっと二人とも妙なこと言わないの!私の評価がだだ下がりじゃないか!」元からその一面を僅かながら見ていた二人はそんなに評価に変化はないが明利は首をかしげたままである「そんなに変わるの?実習中はそんなことなかったように思うけど」「俺らの実習中では一度もないな、結構前に山で遭難した時はすごかったぜ?」「遭難って言うと小学校の時の話?まえ言ってた」「そうそう、明利が運よく、いや運悪くいなかった時の話だ」以前イギリスへの海外交流の際に孤島に流されたときに夕食時に話していたのを思い出す「なんだその時の事話したんだ、ならそんなに気にすることもなかったかな?」「いや細部までは話してないぞ、山に行って遭難したって事しか言ってない」静希の言葉に雪奈の顔が見る見るうちに情けない顔へと変貌していきそれと反比例するかのように鏡花の顔が興味津々といったものに変わっていく「さぁお祝いの席なんだ、なにか食べ物を」「そうはいきませんよ雪奈さん、こんな面白そうな話逃すものですか」「いやぁぁ!堪忍したってぇぇ!」口が滑ったのが運のつき、雪奈はすっかり捕獲されじたばたと最後のあがきをしているが話を知っている静希からすればこの反応もいた仕方なしかなと思いながら当時のことを思い出していた誤字報告をいただいたので複数投稿個人の評価に関してはすごく迷った部分がありますこれからもお楽しみいただければ幸いです

「当時俺らは小学生でさ、まだ外出、特に遠くに行ったり遊びに行くのにも許可が必要な時期で久しぶりに皆で遊べる日だったんだよ」「あぁ、小学生って結構忙しいもんね」能力者の小学生にとって放課後などはほとんどが能力の制御訓練に当てられる定期的に行われる試験に合格できなければ更生指導施設に入れられる可能性が高まるため小学生といえど訓練は非常に精度の高いもので行われる幼いころから能力の制御法を知っておかなければ成人した際に能力の暴走を起こす可能性がある、そして制御の不安定な小学生以下の子供は外出にも許可が必要な場合がある静希達が当時行こうとしていたのは近所の山、陽太の能力の性質上、山での虫とりはしっかりと事前申請とその許可がなければいけないような事だったのだ「例によって面倒事があった後に皆で虫とりに行った時、帰り道で盛大に迷子になってな、そこから小学生の山籠り五日間が始まった訳だけども、獲物を捕まえるのが一番苦労したな」「あれ?でも確かあんたの能力って昔はすごく少ない容量しか入れられなかったんじゃなかったっけ?どうやって狩りしたのよ」静希は幼少のころ、最初は五十グラムしか入れられない程に能力が弱かったそれに比べれば今はずいぶんと成長した方だろう「俺じゃなくて雪姉が狩り、陽太が火、俺が調理だった、何せ昔の俺の攻撃手段は山葵だったからな」「は?山葵って、あの山葵?寿司とかに付ける?」山葵、日本に住む人間ならば九十九%は知っているだろうポピュラーな薬味だ鼻をつく独特な刺激が涙線を刺激する魚類と合わせることの多い日本独特の食材の一つである「昔俺山葵食べられなくてさ、手についた状態で涙拭こうとして大惨事になってこれは武器にも使えるなと・・・ってそんなことはどうでもいいんだよ」つまりは幼少時の静希と喧嘩しようものなら眼球めがけ山葵が射出されるという恐ろしい状態にあったということだある意味今よりも恐ろしいかもわからない「それで雪姉が狩りをするんだけど、その時の囮を俺と陽太がやってたんだけどな、一番すごかったのは熊を倒した時だったっけか」「そうそう、三日目だったか?ありゃ怖かったなぁ」「熊?熊ぁ!?え?小学校の頃の話よね?」「そうだよ、あの時は雪姉も三本までしか能力同時に使えなかったからなぁ」「子供の頃の話だよ、今となってはか弱い乙女さ」はははどの口がほざくかと静希が笑いながら当時のことを思い出す「いやぁ、あんときはほんと二人がいなきゃ死んでたよ確実に」「能力使ってたけどさ、熊がすごい勢いで襲いかかってくるってすごい怖いんだぞ?車なんかよりずっと怖い、ギラギラした目ととがった牙で即殺しにかかってくるんだもんな」陽太の能力も当時は今ほど安定していなかったしかも体もずっと小さく、制御化では身体能力の強化も随分と低かっただからこそ囮しかできなかったのだ「でも熊ってそんな好戦的だったっけ?」「それが運悪いことに子育て中だったみたいでさ、近くに子熊いたし」「あちゃー・・・ご愁傷さまね」子育て中の熊は外敵を発見するや否や襲いかかる自分の子供を守るために必要以上に警戒心を高めて強い殺意を持って襲ってくる静希と陽太は完全に外敵として認められ襲われた形になる「俺らがもうだめだって諦めた瞬間熊が地面に倒れ込むんだぜ?あんときゃ腰が抜けたよ」それはまさに技巧の粋とでも言えばいいのだろうか木の上に登って隙を窺っていた雪奈が熊が両腕を上げて二人に襲いかかる瞬間に頭にナイフを突き立てながら、後ろから首を骨ごと切裂くそして皮一枚で繋がった首を二度目の斬撃で斬り落とすおおよそ子供ではできないことも能力を用いてやすやすと行って見せた雪奈幼いながらに斬り裂き魔としての片鱗を大きく見せつけた事件でもあった「あんときの雪姉は怖かったよ、血まみれで笑ってんだもんな」「でもなんつーかヒーローがやってくるみたいな感じですげー!かっけー!って思ったもんだよ」「あー、それはあるな、確かにピンチに駆けつけるって感じだった」当の雪奈はというと褒められていると受け取ったのか恥ずかしそうに目線をそらしているだがそのことを想像してみると小学生の女の子がナイフを持って熊をやすやすと殺してみせるという恐ろしい構造が出来上がっている「ちなみに参考までに聞きたいんだけどさ、他にはどんな獲物を狩ってたの?」「ん?そうだな、ウサギとか蛇とか、川で魚も獲ったっけ」「そうそう、んで川の下流に向かって町についたんだよな」自分が考えていたよりずっと壮絶な五日間を過ごしていたんだなと恐ろしくなりながら鏡花は明利の方を見る「その場に明利がいなくてよかったわね」もし幼少時の明利がいたらそんな殺戮シーンを見ただけで失神してしまいそうだ「いや明利がいた方がよかったんだよ!明利がいれば迷うこともなかったんだから」そういうことを言っているのではないのだが、どちらにしろ過去の話五日間の静希達の大冒険もとい遭難事件はなんとも恐ろしくも素晴らしく終わったようでなによりだった

「そういえばさ、鏡花ちゃんはどんな子供だったの?」「え?私?」今まで静希達の昔の話は何度かする機会があったが、鏡花の幼少時代というのはあまり聞いたことがないすでに全員の興味は遭難話から鏡花の幼少時代へと移ってしまっている「そんなこといっても、ただの子供だったわよ?公園で砂遊びしたり、能力の訓練したり、そんなたいした話は・・・」「じゃあ引っ越してくる前はどんなことしてたんだ?中学の頃とか」陽太の言葉に鏡花の眉間にしわが寄る中学時代を思い出しているのだろうか、徐々に不機嫌になっていく「あー・・・あっちの学校はあんまいいことなかったわね、事あるごとに突っかかってきたバカがいてね、そのせいでいつも迷惑ばっかよ」「ほう、まるで陽太みたいだな、事あるごとに突っかかる」「陽太の方が何倍もましよ、こいつは物分かりがいいし基本的には感情論なんだから、あっちは下手に頭がいいせいですごいむかつくのよ、なんかこう神経逆なでって言うか・・・とにかくいい印象はなかったわね」物分かりがいいと言われ陽太は嬉しそうに胸を張っているがそもそもバカにされていることに気付いているのだろうか「たしか鳴哀学園だったっけ?どこにあるの?」「西日本・・・近畿地方って言えばわかるかしら?私は小学校からずっとそっちにいたの」その言葉に全員が怪訝な顔をする「時に清水、ならお前は何故関西弁を使わない?」熊田の言葉に全員がうんうんと頷く関西出身なら大体が関西弁を使うのに鏡花は完璧な標準語だ、欠片もなまりなどは無い「そーだそーだ!関西弁少女、いいと思うよ、今からでも使おうよ」「えと、なんとかやでとか?なんやねんとか?」「どすえとかなんとかやわとかも有名だな」「関西出身なのに関西弁使わないとか、没個性にも程があるぞー」「あんたぶん殴られたいの?両親の出身は関東だから標準語生活だっただけよ」実際関西に住んでいながら標準語で過ごす人間がいない訳ではないだが小学校などの幼い時期で周りにそういった言語を使う人間がたくさんいれば多少影響を受けてもいいものだが若干残念なところでもある静希達だったなお日本にある四つの専門学校は東北、関東、近畿、九州の地方に一つずつあり、各地方で一番近い専門校に行くことになっているもちろん遠すぎる学生などには寮などの設備が用意されている「ていうかそしたら今度の交流会でもしかしたら昔のクラスメートに会うかもしれないんじゃん、やったな鏡花」「あんまり嬉しくないわ・・・仲良かった子はいたけど、その子あんまり成績良くなかったし・・・」今回交流会に呼ばれるのはクラスの最優秀班のみ必然的に能力の高さか連携の上手さが問われる訳でそのどれにも鏡花の記憶の中の人物はあてはまりそうになかった「じゃあ熊田先輩は?子供のころどんなんだったんすか?」「ん?たいしたことはない、今とあまり変わらないぞ、仲間を集めてかくれんぼだとかいたずらだとかをよくやったものだ」「へえ、熊田先輩がいたずらってイメージできないですね」熊田に対しては性格面では真面目な印象を受ける一年全員が意外そうな反応をする「ちなみにどんないたずらしてたんですか?」「そうだな、昔廃屋などに肝試しに来る若い連中がいたんだが、そこに仲間を集めてお化けを演出したり、やたら大声で話すバカどもがいたらそいつらに能力を使って脅かしてやったり、なにもない公園でオーケストラもどきもやったぞ」熊田の能力は音だ、なにもない誰もいない空間に人の笑い声を再現したり楽器の音を作ることなど容易いことだ熊田は幼いころから能力をかなり高いレベルでコントロールできていたということになる「明利は昔もこんなんだったの?」「あれ?何で私だけどんなだったのって聞いてくれないの?」明利の疑問に鏡花はその小さな少女の頭に手を乗せ軽く撫で始める「え?だって明利ちっちゃいし」「私だって成長してるよ!?」「明利は小学校のころからほとんど身長は伸びてないよな」「静希君!?酷いよ!ちゃんと伸びてるよ!」「何センチ?」実際にどれほど伸びたのかと聞かれて明利は若干困りながら顔を赤くする「え・・・う・・・えと・・・ミリ・・・」「え?」「・・・二ミリ・・・」それはもはや誤差の範囲なのではないかと思えるほどに僅かな成長に鏡花は哀れみさえ覚えながら今にも泣きそうな顔の明利の頭をなでる「実際のところどうなの?明利って昔からこうなの?」「いや?昔の明利はもっとびくびくおどおどしてたぞ、かなりましになった方だ」「じゃあ内面はしっかり成長してるんじゃない、外見より中身よ」「でももっと身長ほしいよ」身長だけは努力しても限界がある数ある努力をこなして成果が二ミリではおそらく明利の成長期は既に終わっているのではないかと思われる

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「ありゃ、もうこんな時間か」時計を見ながら雪奈が大きく伸びをするすでに時刻は二十時を回っておりすでにあたりは暗くなってしまっている「そろそろお開きとするか、ゴミの片付けもしなくては」「いいですよ、片付けは俺がやっときますから、これ以上遅くなる前に皆帰っとかないと」「え?でも悪いわよ・・・」「そうだよ、私も手伝うよ?」「気持ちはありがたいけど遅くまで女の子を残らせておく方が悪いっての、陽太は鏡花を家まで送ってけ、俺は明利を送ってく」熊田は一人でも帰れるために問題ないがさすがに女性陣を一人で帰らせるのは憚られる鏡花はまだしも明利は危険だ「えぇ?静~私は送ってくれないの?」「はは、なに言ってるんだ、雪姉は俺と一緒にお片づけだ」「ははは、女の子が遅くまで出歩くのは良くないね、すぐ帰らなきゃ」「オルビア逃すな」「御意」静希の言葉にオルビアはすぐさま雪奈の後ろに回り込み関節を決めて動きを止めるお隣さんの雪奈ならある程度遅くなっても問題なしここは人身御供になってもらうこととする「雪奈様どうかご容赦を」「は、離すんだオルビアちゃん!今度高いアイス買ってきてあげるからぁ!」「魅力的な提案ですが、マスターのご命令には絶対です」暴れながらオルビアの拘束から抜け出そうとしているが騎士だったオルビアの力に能力を発動していない雪奈などただの小娘、対抗できるはずもなかった「では五十嵐、今日は楽しかったぞ、深山しっかり手伝えよ」「熊田貴様ぁぁぁ!裏切り者めぇぇ!」「オルビアしっかり見張っておいてくれよ」「かしこまりました、皆様お気をつけてお帰り下さい」さようならと一言残して雪奈の絶叫を聞きながら全員で静希の家を出る「いや今日は楽しかったぜ、んじゃ静希明日な」「また明日ね」「気を付けて帰れよ」陽太は鏡花を家に、静希は明利を家に送り届け、その途中で熊田とは別れ静希はまた家へと戻ってくるそこにはすでに暴れることを諦めた雪奈がオルビアに組み敷かれている「おとなしくなったのか、さてさっさと片付けはじめんぞ」「静・・・お前はお姉ちゃんに何か恨みがあるのかい?」「恩はあれど恨みなんてないよ、ほれ、さっさと手伝え」くぅぅ何で私だけと悔しがりながら雪奈は渋々片づけを手伝い始める「人間って大変ね、遊んだらいちいち片付けなきゃいけないんだから」「そういうな、破壊と創造と同じだ、何かをすれば必ず波紋を産むのが人の業というものだ」「なに楽しそうに喋ってるんだ?お前らも手伝え」部屋の隅でふわふわ浮かぶ悪魔と座して動かない神格めがけ静希はゴミ袋を投げつける「なによシズキ!私にこんなことやらせるつもりなの!?」「シズキ、私は守り神だぞ、供物を与えられはしても何故ゴミ拾いなど」「あぁ?」静希が青筋を立てた瞬間一緒にゴミの片づけをしていたオルビアが無言で剣を握る「わ、分かった、手伝おう」「ちょっと邪薙!ここで妥協しちゃだめよ!」「メフィストフェレス、貴女は少しは働きなさい、今ならマスターに貢献できるチャンスですよ?」オルビアの剣がメフィに向けられる中、当の悪魔はへらへらと笑っている「剣なんかで私を何とかしようっての?あんまりなめてると消滅させるわよ?」メフィには物質を透過させる特殊能力がある以前静希が戦った際、物質系の攻撃はまったく効かずに全部通り抜けてしまったのを思い出す「なめているのはどちらですか?忘れましたか?私はマスターの能力の恩恵を受けているのですよ?」オルビアが剣でメフィの頬をぺちぺちと叩く「あ・・・そうか・・・あんた・・・!」「ねえ静、あの二人サボってるけどいいの?」「そうだな、そろそろ罰が必要かもわからんね」静希の言葉にメフィとオルビアは姿勢をただした後にゴミ拾いを始める「いい?あんたにビビったんじゃなくてシズキの為にやるんだからね?」「最初からそうしていればいいのです」互いに何やら喧騒を生んでしまったようではあるがとりあえず今日の片づけは人間二人と人外三人の手によってテキパキと行われていた当然ながら使い魔のフィアも手伝ってくれたのだが、家具の隙間のゴミを拾ってきた際に埃だらけになってしまったので風呂に入れることにした有り難いのだが手間が増えただけである誤字報告をいただいたので複数投稿鏡花と強化、物語の中で結構かぶるので気をつけていたのですがこれからもお楽しみいただければ幸いです

次の日、終業式を翌日に控えた通常授業の最終日テストも終わり成績発表も終わり、緊張の糸が緩みまくった状態で静希達は翌日の交流会の為の事前連絡会に呼び出されていた「え?引き出し!?何でお前が?」「あれ?何でお前いるの?」「ちょっとどういうこと?あれ?集合場所間違った?」などと昔馴染みの一年生仲間からは驚かれたものである、半ばわかりきった反応だがなかなか腹立たしいものがある「えー以上が明日の交流会の注意事項です、何か質問は?」決まり文句とも言うべき教師の発言にその場に集められた生徒達は沈黙をもって答える「では以上、解散とする」教師の合図とともにその場にいた生徒たちが一気にざわめき始める「あぁぁぁ!終わったぁ!」一年生は全部で六組、今年のこの地方の能力者は平均をやや下回る数だと言われており数的には少ない方だ集められた二年生を含めた三十六人が一斉に動き出す為、辺りは一気に騒がしくなっている「にしてもあの注意事項って何か意味あったのかしら?」今回言い渡された注意事項は数点他の学校の生徒に迷惑をかけないこと武器を所有する生徒は自らの最大戦力を用意すること欠席しないこと節度ある行動をすること他の連絡事項といえば服装や荷物、集合時間と場所程度「最高戦力って面倒なんだけど・・・やぶっちゃだめかな」この班の中で唯一武器を主体とした攻撃手段を用いる雪奈は微妙に浮かない顔をしている雪奈の最大装備というとザリガニ実習の時のあの大剣も含まれるのだろうかだとしたら移動が非常に面倒なことになる「刀とナイフだけでいいんじゃないか?わざわざ物理的な強さだけを求めるわけでもあるまい」「だよね、よしあとで静の家にナイフ取りに行くから」「そろそろ自分で用意することも覚えろ」とはいいつつも拒否することはしない静希、なんだかんだで甘いと言わざるを得ない「そういや静希はいいのか?最大戦力って切札も含まれるだろ?」「あー・・・あと少しなんだけど、間に合いそうにないよな・・・」切札たる硫化水素、めでたく材料は手に入ったのだが未だ生成に時間がかかってしまっている何せ劇物なので反応を見ながら漏れないように厳重に注意しながらの作成だ、水素や酸素とは緊張の度合いが全く違う一歩間違えればすぐにあの世に行きかねない「なんなら私が作ってあげてもいいけど?」「お前が?変換能力の悪用に当てはまるぞ」「今回の場合はダメかしら?学校側の命令的な」「ダメに決まってる、今回も切札なしだな」変換能力の悪用鏡花の持つ構造変換の威力は超が二つ付くくらい強力だただの石を金に変えることさえできる力だ、その気になれば経済を破綻させかねないそして簡単に毒物や劇物を作れてしまうために変換能力者、特に構造変換を使える能力者は能力使用に制限が多い貴金属などの希少価値の高い鉱石や、毒性が高く被害を振りまくような物質の製造の制限制限というだけあって認められない訳ではないが、非常に面倒な証明書や許可書を申請しなくてはならないばれなければ犯罪ではないなどと言っていられるのも僅かな時間の間だけ、この国の委員会は優秀だ、その気になれば鏡花がなにを変換製造したのかなどあっという間に調べ上げられてしまう「でもそうするとお前の攻撃手段一つ少ないじゃんか、どうすんだ?」「それに関してはもう考えついてある、安心しろ」「なに?新技?」思わせぶりな発言に鏡花が食いつくが静希はバツが悪そうに手を振る「そんなたいしたもんじゃない、どっちかって言うと牽制だな、前みたいなデカブツには通じないし、今までより少し攻撃に幅を利かせる程度だよ」「ふぅん、気になるわね」「たぶんお前が思ってるようなものじゃないぞ?」攻撃は自分の本来の仕事ではないと言いつつ静希は攻撃手段を多く所有しているその攻撃力は一つ一つ見れば誰にでもでき、代用できるようなものばかりだだからこそ手数を求めるのが静希の思惑でもある一撃で陽太や雪奈に勝る威力は出せない、ならば手数で補うまで「ほう、そういわれると挑戦を受けている気分だわ、当てて見せましょうか?」「どうぞ、あたるとは思わないが」挑発的な笑みを浮かべながら静希は鏡花に回答を促す「新しい気体」「外れ」「トラップ」「外れ」「新しいナイフ」「外れ」「睡眠薬!」「もう持ってるっての」次々と道具をあげていくがどんどん不正解が付けられていくついには鏡花が先に折れ、回答を放棄した

「――どうだった?」 待機部屋を何とか周り切った四人は、エメラルドがいるこの場所へと合流していた

「ダメね

ほとんど信じてくれなかったわ」「ほとんどってことは……」「ええ

一箇所だけ信じてくれたわ

そこはとりあえず強固な結界を張り続けることと、獣人達が耳や鼻で危険を察知するよう言ってきたわ

これなら大概対処できるでしょ」 実際はナタルの語る所は、ひ弱で卑屈な考えの人達が多く、半ば強引に提案してやらせたんだよなと思うシドニエだった

 一方で酷く落ち込むアイシア

「こっちはもう全然

すごく凹んだ……」「し、仕方ないですよ! ド、ドンマイです! マルキスさん!」 アイシア達の所は最初のような考えの所ばかりで、本当に上手くいくのかも定かではないと語った

「でも警告しないよりはマシよ

良かったとしましょ」 いくら自分達の言葉に疑問を抱いても、思った通りになるとは限らない

 正直、賭けな部分が多い